自費診療

Own expense

診療内容

近視遺伝子検査

Myopia genetic test

子どもの近視進行を抑える治療

子どもたちの近視が増えており、世界的な問題となっています。近視はたとえ軽度でも、緑内障や網膜剥離などの、近視以外の目の病気に将来かかるリスクを上昇させることが、疫学調査で明らかとなりました。このため、人生が 100 年といわれる時代を生きる子どもたちの見え方を、生涯にわたって良好に保つためには、子ども時代に近視を発症させない、進行させない取り組みが、非常に重要であると考えられるようになっています。(日本眼科医会ホームページより)そこで当院では次のような子どもの近視進行抑制の治療を行っています。現在はすべて自費診療となります。

近視遺伝子チェック

近視要因の一つに両親から受け継がれる遺伝があります。そこで、遺伝的に近視になる可能性の高さを調べることができます。保護者の方の同意を頂いたうえで、口腔内粘膜を採取し、専門機関に送ります。結果は、専門機関から直接ご自宅へ届きます。20歳の時点で近視でない遺伝子リスクを「3」とし、それよりリスクが高ければ「4」「5」、それより低ければ「2」「1」と、5段階評価で判定されます。
●本検査は医療行為に該当するものではございません。
●本検査により得られる情報は、医師による診断に置き換えられるものでも、補充するものでもありません。
●医師等の指導があるときは当該指導に従ってください。
●未成年の方が本検査を実施する場合は、保護者の方の同意が必要になります。
(保護者の方の同意が確認できない場合は、検査を実施いたしません)
●対象年齢は、うがいができるくらい、3歳位から検査は可能です。
●医療費控除については、各自治体の判断になります。直接税務署にお問い合わせください。
●近視は生活習慣も影響しますので、この遺伝リスクの結果が低いからと言って、近視にならないわけではありません。

点眼治療

Eye drop treatment

低濃度アトロピン点眼治療

小児期の近視の進行を軽減することを目的に点眼薬を1日1回夜点眼する治療法です。
この点眼薬は小児期の近眼の進行を軽減させる低濃度のアトロピン(0.025%)を配合させた点眼薬です。近視の進行が完全に止まるわけではありませんが、少なくとも2年間継続して使用することで何もしないお子さんと比べて近視の進行を軽減できる報告に基づいています。 治療を開始したら3か月に一度は診察させていただきます。

子どもの近視とその治療

オルソケラトロジー

Orthokeratology

オルソケラトロジーレンズの装用

「オルソケラトロジーレンズ」というコンタクトレンズを寝る前に装用して、寝ている間に眼の角膜を矯正する治療方法です。角膜の上皮を変形させて視力を矯正し近視の改善を行います。そのため、翌朝レンズをはずした後も矯正された角膜形状は一定時間保たれるため、日中は裸眼でも良好な視界で過ごせますのでスポーツをするお子さんには眼鏡が不要になり安全です。詳細は、当院のご案内をご覧ください。
「日光にあたる外遊びが少ない子どもは近視になりやすい」とも言われています。
外遊びが実は大切な事、勉強の時の姿勢、1日2時間以上のスマホ・携帯ゲームなど、日常の生活習慣が子どもの近視に影響を及ぼしていることがわかってきました。 治療だけでなく日頃の正しい生活習慣も心がけましょう。

オルソケラトロジーレンズ購入をお考えの方へ

オルソケラトロジーレンズは、初回に検査やレンズを合わせるために院内の滞在時間は2、3時間以上となります。
そのため、「完全予約制」とさせていただきます。事前に当院へ予約のご連絡をお願いいたします。
●午前 9時受付 1枠
●午後 3時受付 1枠
ご予約を頂いていなかった場合、突然の初回検査、レンズ合わせ等はお断りさせていただく事になります。
特にお子様は大人の方より時間がかかります。恐縮ではございますが、ご理解のほどお願い致します。

治療の流れと費用

①適応検査&トライアル装用

オルソケラトロジーレンズの装用に適しているか、近視の度合いや眼の健康状態を調べます。検査で問題が無ければ、院内のトライアルレンズを装用していただきます。

②お試し装用(1週間)

個々の患者様の眼の状態に合わせた専用レンズを装用します。
治療の継続を希望するかを決めてください。

③治療の継続

お試し装用に満足し、このまま治療を継続する場合は追加費用の支払いが
必要です。※キャンセル料は3,300円

④定期検査の受診

治療を継続している間は、3ヶ月ごとに定期検査の受診が必要です。
※治療を継続しない場合は、専用レンズを返却していただく必要があります。
※治療の継続を希望しても、眼の健康状態などにより、治療を続けられない
場合もあります。

●本治療は保険の対象外、自由診療となります。
●本治療中に、眼科医が必要と判断した場合は、その疾患に対する眼科的治療を受けてください。その際、費用は別途かかります。
●医療費控除の申請が可能です。当院から発行した領収書は大切に保管してください

日本眼科医会は子どもの近視抑制啓発を行っています